アーベル賞

アーベル賞は数学者ニールス・ヘンリック・アーベルにちなんで名付けられ、ノーベル賞をモデルに2003年に創設された。受賞者はノルウェー科学文学アカデミーが任命する委員会によって選ばれ、発表は毎年3月に行われる。賞金は2025年現在750万ノルウェー・クローネで、金メダルと賞状が授与される。授賞式はオスロ大学のアウラで開催される。賞は最大3名まで共有でき、受賞候補は原則として生存者のみが対象となる。

28

受賞者数

2003

初回授与

毎年3月

発表時期

ノルウェー政府

授与団体

年度別の賞一覧

数学における顕著な科学的業績

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歴史

1899年、数学賞を求めたソーフス・リーがアーベル賞の構想を提案した。1902年にはオスカー2世国王が財政支援を申し出たが、1905年のスウェーデン・ノルウェー連合解消によって構想は中断された。2001年にノルウェー政府がアーベル賞の創設を決定し、2002年にアトレ・セルバーグに名誉賞が授与された。2003年にはジャン=ピエール・セールが最初の正式受賞者となった。2010年には受賞者の業績をまとめた書籍シリーズが始まり、2019年にはカレン・アーレンベックが初の女性受賞者となった。2025年には柏原正樹が日本人として初めて受賞した。

2025

2025年アーベル賞

代数解析学および表現論、特にD-加群理論の発展と結晶基底の発見への根本的な貢献に対して

柏原正樹

日本日本

2024

2024年アーベル賞

数理物理学と統計学への顕著な応用を含む、確率論および関数解析学への革新的な貢献に対して

ミシェル・タラグラン

フランスフランス

2023

2023年アーベル賞

自由境界値問題とモンジューアンペール方程式を含む非線型偏微分方程式の正則性理論への独創的な貢献に対して

ルイス・カッファレッリ

アルゼンチンアルゼンチン

2022

2022年アーベル賞

位相幾何学の幅広い業績、特に代数学、力学、幾何学といった関連分野への革新的な貢献に対して

デニス・サリヴァン

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2021

2021年アーベル賞

理論計算機科学と離散数学への基礎的な貢献と、それらを現代数学の中心的な分野に育てた指導的な役割に対して

ラースロー・ロヴァース

ハンガリーハンガリー, アメリカ合衆国アメリカ合衆国

アヴィ・ヴィグダーソン

イスラエルイスラエル

2020

2020年アーベル賞

確率論と力学に由来する手法の、群論・数論・組み合わせ論への使用の先駆的業績に対して

ヒレル・ファステンバーグ

イスラエルイスラエル, アメリカ合衆国アメリカ合衆国

グレゴリー・マルグリス

ロシア連邦ロシア連邦, アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2019

2019年アーベル賞

幾何学的偏微分方程式(英語版)・ゲージ理論・可積分系における先駆的な偉業と業績の解析・幾何・数理物理に対する基本的な影響に対して

キャレン・アーレンベック

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2018

2018年アーベル賞

表現論と数論を結びつける、先見的なプログラムに対し

ロバート・ラングランズ

カナダカナダ, アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2017

2017年アーベル賞

その数学的ウェーブレット理論の発展における重要な役割に対して

イヴ・メイエ

フランスフランス

2016

2016年アーベル賞

数論に新時代を開いた、半安定楕円曲線のモジュラー性予想の方法による素晴らしいフェルマーの最終定理の証明に対して

アンドリュー・ワイルズ

イギリスイギリス

2015

2015年アーベル賞

非線形偏微分方程式論とその幾何解析への応用への顕著にして独創的な貢献に対して

ジョン・ナッシュ

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

ルイス・ニーレンバーグ

アメリカ合衆国アメリカ合衆国, カナダカナダ

2014

2014年アーベル賞

その力学系、エルゴード理論、数理物理学への基本的な貢献に対して

ヤコフ・シナイ

アメリカ合衆国アメリカ合衆国, ロシア連邦ロシア連邦

2013

2013年アーベル賞

代数幾何学への発展性ある貢献と、数論、表現論、及び関連分野に変化をもたらした、その強い影響力に対して

ピエール・ドリーニュ

ベルギーベルギー

2012

2012年アーベル賞

離散数学と理論計算機科学への貢献、加法的整数論(英語版)とエルゴード理論への影響に対して。

エンドレ・セメレディ

ハンガリーハンガリー

2011

2011年アーベル賞

そのトポロジー、幾何学及び代数学における先駆的な発見に対して

ジョン・ウィラード・ミルナー

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2010

2010年アーベル賞

整数論への甚大且つ永続的な影響力に対して

ジョン・テイト

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2009

2009年アーベル賞

幾何学への革命的な寄与に対して

ミハイル・グロモフ

フランスフランス, ロシア連邦ロシア連邦

2008

2008年アーベル賞

その代数学、特に現代群論の構築における重要な業績に対して

ジョン・G・トンプソン

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

ジャック・ティッツ

フランスフランス

2007

2007年アーベル賞

その確率論への基本的貢献、とりわけ大偏差に関する統一理論の創造に対して

S. R. シュリニヴァーサ・ヴァラダン

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2006

2006年アーベル賞

調和解析学と可微分力学系理論への深遠かつ影響力の大きい貢献に対して

レンナルト・カルレソン

スウェーデンスウェーデン

2005

2005年アーベル賞
ピーター・ラックス

ハンガリーハンガリー

2004

2004年アーベル賞

トポロジー、幾何学、および解析学を結びつけた指数定理の発見とその証明に対して、また数学と理論物理学の間に新しい掛け橋をつくる作業において 顕著な役割をはたした、その功績に対して

マイケル・アティヤ

イギリスイギリス

イサドール・シンガー

アメリカ合衆国アメリカ合衆国

2003

2003年アーベル賞
ジャン=ピエール・セール

フランスフランス