ACM A・M・チューリング賞
この賞は1966年に初めて授与され、コンピュータ科学の発展に寄与した研究者や技術者に贈られる。受賞者には100万米ドルの賞金が授与され、受賞講演(Turing Lecture)の発表が求められる。名称はコンピュータ科学の父とされるアラン・チューリングに由来し、その功績を記念して命名された。2007年から2013年まではIntelとGoogleの支援により25万ドルが追加され、2014年以降はGoogleの支援で賞金が100万ドルに引き上げられた。受賞者の選定はACMの委員会が行い、毎年約1名または共同受賞者が決定される。2024年の受賞者はアンドリュー・バルトとリチャード・サットンである。
79
受賞者数
1966
初回授与
毎年3月
発表時期
計算機機械学会 (ACM)
授与団体
受賞者一覧
← 賞の詳細に戻るアルフレッド・エイホ
プログラミング言語の実装のアルゴリズムと理論の基礎を構築し、何世代にもわたってコンピュータ科学者を教育した大きな影響力を持つ書籍の出版において、これらの成果などを統合したことに対して。
ジェフリー・ウルマン
プログラミング言語の実装のアルゴリズムと理論の基礎を構築し、何世代にもわたってコンピュータ科学者を教育した大きな影響力を持つ書籍の出版において、これらの成果などを統合したことに対して。
エドウィン・キャットマル
3次元コンピュータグラフィックスへの基礎的貢献と、この技術が映画製作やその他のアプリケーションにおけるComputer Generated Imagery(CGI) に革命的な影響を与えたことに対して。
パット・ハンラハン
3次元コンピュータグラフィックスへの基礎的貢献と、この技術が映画製作やその他のアプリケーションにおけるComputer Generated Imagery(CGI) に革命的な影響を与えたことに対して。
マーティン・ヘルマン
現代の暗号技術への基本的な貢献について。Diffie と Hellman の画期的な 1976 年の論文 "New Directions in Cryptography" は、公開鍵暗号とデジタル署名のアイデアを紹介したもので、今日のインターネット上で最も一般的に使用されているセキュリティプロトコルの基礎となっている。
ホイットフィールド・ディフィー
現代の暗号技術への基本的な貢献について。Diffie と Hellman の画期的な 1976 年の論文 "New Directions in Cryptography" は、公開鍵暗号とデジタル署名のアイデアを紹介したもので、今日のインターネット上で最も一般的に使用されているセキュリティプロトコルの基礎となっている。
レスリー・ランポート
特に、因果関係や論理クロック、安全性や活性度、複製されたステートマシン、逐次一貫性などの概念の発明など、分散システムや並行システムの理論と実践への基礎的な貢献に対して。
レスリー・ヴァリアント
probably approximately correct (PAC) 学習の理論、列挙と代数計算の複雑さ、並列分散コンピューティングの理論など、計算理論への革新的貢献に対して。
フランシス・E・アレン
現代の最適化コンパイラ(en:Optimizing compiler) と自動並列実行(en:Automatic parallelization) の基礎を築いた最適化コンパイラ技術の理論と実践への先駆的な貢献に対して。
アラン・ケイ
Smalltalkの開発チームを指導し、現代のオブジェクト指向プログラミングの元となる多くの考えを開拓したことに対して、また、パーソナルコンピューティングへの基礎的貢献に対して。
バトラー・ランプソン
分散型のパーソナルコンピューティングの環境の発展とそれを実装するための技術(ワークステーション、ネットワーク、オペレーティングシステム、プログラミングシステム、ディスプレイ、セキュリティ、文書作成)への貢献に対して。
ロビン・ミルナー
3つの明確で完全な業績に対して。1) LCF、Scottの計算可能関数論理の機械化、機械支援証明構築のためのおそらく最初の理論に基づいた実用的なツール、2) ML、多相型推論と型安全な例外処理機構を含む最初の言語、3) CCS、同時実行の一般的な理論。さらに、完全抽象化、すなわち、操作的意味論と叙述的意味論の関係の研究を定式化し、強力に推進した。
リチャード・カープ
ネットワークフローや組合せ最適化問題に関する効率的アルゴリズムの開発、アルゴリズムの効率を判断する基準となる多項式時間の識別など計算理論に関する長年の貢献と、特にNP完全理論への貢献に対して。理論上でも実際上でも与えられた問題の計算複雑度を識別してNP完全かどうかを証明するための方法論はカープが導入し、今日では一般化している。
ロバート・フロイド
効率的で信頼性の高いソフトウェアを生み出す方法論に明確な影響を与えたこと、また、解析理論、プログラミング言語の意味論、プログラムの自動検証、プログラムの自動合成、アルゴリズムの解析など、コンピュータサイエンスの重要な分野の発見への貢献に対して。
ジョン・バッカス
特にFORTRANの研究によって行われた、実用的な高水準プログラミングシステムの設計への深く影響力のある恒久的貢献、およびプログラミング言語仕様の形式的手法に関する画期的な出版に対して。
マイケル・ラビン
彼らの共作論文 "Finite Automata and Their Decision Problem" (有限状態機械とその決定性問題) に対して。その論文は非決定性マシンという非常に貴重な概念を導入し、この分野の後続の者たちに絶えずインスピレーションを与えた。
デイナ・スコット
彼らの共作論文 "Finite Automata and Their Decision Problem" (有限状態機械とその決定性問題) に対して。その論文は非決定性マシンという非常に貴重な概念を導入し、この分野の後続の者たちに絶えずインスピレーションを与えた。
アレン・ニューウェル
RAND 社の J. C. Shaw との共同研究を皮切りに、カーネギーメロン大学の多くの教員や学生との共同研究で、人工知能、人間の認知心理学、リスト処理の分野での基礎的な貢献に対して。
ハーバート・サイモン
RAND 社の J. C. Shaw との共同研究を皮切りに、カーネギーメロン大学の多くの教員や学生との共同研究で、人工知能、人間の認知心理学、リスト処理の分野での基礎的な貢献に対して。
エドガー・ダイクストラ
明快さと数学的厳密さのモデルとなった高レベルのプログラミング言語 ALGOL の開発への貢献、およびプログラミング言語全般の構造・表現・実装の理解への多大な貢献に対して。
ジョン・マッカーシー
マッカーシーの講演 "The Present State of Research on Artificial Intelligence" (人工知能研究の現状) は、彼の業績で高い評価を得た
モーリス・ウィルクス
世界初のプログラム内蔵方式のコンピュータであるEDSACの開発者として最もよく知られている。1949年に作られたとき、EDSAC は水銀遅延記憶装置を使用していた。さらに、1951年に Wheeler, Gill とともに出版した "Preparation of Programs for Electronic Digital Computers" の著者としても知られており、プログラムライブラリを効果的に紹介した。