チャールズ・スターク・ドレイパー賞

チャールズ・スターク・ドレイパー賞は米国の全米技術アカデミーが主催し、工学の進歩と一般向け工学教育への貢献を顕彰する隔年の賞である。慣性航法の父と称されるMIT教授チャールズ・スターク・ドレイパーにちなみ1989年に設立され、同年ジャック・キルビーとロバート・ノイスが初受賞した。受賞者は革新的な工学技術や理論、システムの開発への顕著な貢献が評価され、賞金50万ドルが授与される。ドレイパー賞はAcademyのRuss賞やGordon賞とともに「工学のノーベル賞」とも呼ばれる。選考は全米技術アカデミー内の専門委員会が行い、個人または少人数のチームが受賞対象となる。授賞式はAcademyの年次総会で開催される。

61

受賞者数

1989

初回授与

2年ごと

発表時期

全米技術アカデミー

授与団体

年度別の賞一覧

工学の発展と一般への工学教育への貢献

全受賞者を見る

歴史

1989年にジャック・キルビーとロバート・ノイスへの授与をもって初めて授与された。設立当初は隔年で1991年以降も2年ごとに授与が続いた。2002年から2009年までは毎年授与されたが、2010年には授与が行われなかった。2011年から2015年まで再び毎年授与された後、2016年以降は2年ごとの隔年授与に改められた。2017年、2019年、2021年には該当する受賞者がいなかった。最新の受賞は2024年にステュアート・パーキンが受賞している。

2024

2024年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

スピントロニクスの開発に対して

ステュアート・パーキン

2022

2022年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

RISCの開発・応用に対して

スティーブ・ファーバー
ジョン・ヘネシー
デイビッド・パターソン
ソフィー・ウィルソン

2020

2020年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

マイクロエレクトロニクスデバイスの極小化を可能にした微細加工用およびナノ加工用の化学増幅材料の開発に対して

ジャン・フレシェ
Grant Willson

2018

2018年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

プログラミング言語C++の開発に対して

ビャーネ・ストロヴストルップ

2016

2016年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

ビタビアルゴリズムの発明に対して

アンドリュー・ビタビ

2015

2015年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

世界に先駆けた発光ダイオード(LED)の開発に対して

赤﨑勇
ジョージ・クラフォード
ラッセル・デュピュイ
ニック・ホロニアック
中村修二

2014

2014年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

小型で軽量のモバイル電子機器を可能にしたリチウムイオン二次電池(LIB)の設計に対して

ジョン・グッドイナフ
西美緒
ラシド・ヤザミ
吉野彰

2013

2013年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

世界初の携帯電話ネットワーク、システムおよび標準化への貢献に対して

マーティン・クーパー
ジョエル・S・エンゲル
リチャード・H・フレンキール
トーマス・ハウク
奥村善久

2012

2012年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

液晶ディスプレイ技術の開発に対して

ジョージ・H・ハイルメアー
ウルフギャング・ヘルフリック
マーティン・シャット
T・ピーター・ブロディ

2011

2011年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

食品、医薬品、洗剤、バイオ燃料などに利用されるタンパク質工学への貢献に対して

フランシス・アーノルド
ウイリアム・P・C・ステマー

2009

2009年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

DRAM発明に対して

ロバート・デナード

2008

2008年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

カルマンフィルター開発に対して

ルドルフ・カルマン

2007

2007年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

World Wide Web開発に対して

ティム・バーナーズ=リー

2006

2006年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

デジタルカメラの心臓部でもあるCCDイメージセンサの発明に対して

ウィラード・ボイル
ジョージ・E・スミス

2005

2005年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

世界初の地球観測衛星システムコロナの設計・開発・運用に対して

Minoru S. "Sam" Araki
Francis J. Madden
Edward A. Miller
ジェームス・W・プラマー
Don H. Schoessler

2004

2004年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

世界初の実用的ネットワーク型コンピュータAlto開発に対して

アラン・ケイ
バトラー・ランプソン
ロバート・テイラー
チャック・サッカー

2003

2003年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

グローバル・ポジショニング・システム開発に対して

イヴァン・A・ゲティング
ブラッドフォード・パーキンソン

2002

2002年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

革命的な医薬投与システム(ドラッグデリバリーシステム)に対して

ロバート・ランガー

2001

2001年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

インターネット開発に対して

ヴィントン・サーフ
ロバート・カーン
レナード・クラインロック
ローレンス・ロバーツ

1999

1999年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

光ファイバー開発に対して

チャールズ・カオ
ロバート・D・モーラー
ジョン・B・マッケズニー

1997

1997年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

接触改質の発明に対して

ウラジーミル・ヘンゼル

1995

1995年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

通信衛星技術の開発に対して

ジョン・R・ピアース
ハロルド・ローゼン

1993

1993年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

FORTRAN開発に対して

ジョン・バッカス

1991

1991年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

ジェットエンジン開発に対して

フランク・ホイットル
ハンス・フォン・オハイン

1989

1989年チャールズ・スターク・ドレイパー賞

パーソナルコンピュータの開発に対して

ジャック・キルビー
ロバート・ノイス